当院は、がん患者さんとご家族の
心のケアの専門クリニックです
私、保坂 隆は1977年に慶應義塾大学医学部を卒業し、精神科を専攻しましたが、精神科医が、救急~内科・外科~終末期医療などの医療全般の心のケアのために出向いていくという「リエゾン精神医学」を目指し、1988年に先輩らとともに「日本総合病院精神医学会」というリエゾン精神医学専門の学術団体を創設いたしました。
1990年から米国に留学した際に、諸外国では、がん患者の心のケアが進んでいることを知りました。そこで帰国後は、がん患者の心のケアを目指す「日本サイコオンコロジー学会」(サイコ=精神、オンコロジー=腫瘍学)の理事となり、以来、リエゾン精神医学・サイコオンコロジーを専門としている精神科医として、臨床や研究や学会活動に従事してきました。
その後は、東海大学医学部精神科教授を経て、サイコオンコロジーの普及を目指し、57歳で聖路加国際病院に「精神腫瘍科」を新設していただきました。
7年間の経験を経て、サイコオンコロジーの定着には、まだ道半ばであり、今後は病院内ではなく、広く社会に向けて、がん患者さんとご家族の心のケアを普及していきたいという思いが強く、定年退職を契機に、独立開業することになりました。
がん患者さんやご家族が、がんに関する不安や葛藤を乗り越えて、生き生きと自分らしい生活を取り戻し、新たな人生を送れるようにと、一緒に考えていく診療を提供しているクリニックです。